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「歯がグラグラするけど、抜きたくない」重度歯周病でも歯を残せるか判断するポイント

1.歯がグラグラするけれど抜きたくない…重度歯周病と診断された方へ

「この歯はもう抜くしかないの?」と不安になる理由

歯科医院で重度歯周病と診断され、「この歯はもう抜くしかない」と告げられると、多くの方が大きな不安を感じます。長年使ってきた自分の歯を失うことへの抵抗感に加え、抜歯後の生活や見た目の変化、治療にかかる時間や費用への不安など、さまざまな思いが重なり合うことが、この不安の背景にあります。

また、「歯を抜きたくない」という気持ちが強くあるほど、本当に抜歯以外に方法がないのかと疑問を抱くのは自然なことです。重度歯周病と一口に言っても、歯を支える骨の吸収の程度や炎症の広がり方には個人差があり、状態によっては歯を残すための治療を検討できる場合もあります。

まずは自分の歯がどのような状態にあるのか、なぜ抜歯という選択肢が提示されているのかを、担当の歯科医師から詳しく説明してもらうことが、不安と向き合う第一歩になります。当院の診療方針については、医院紹介ページでもご紹介しています。

歯が揺れるようになったとき、まず確認したいこと

歯周病が進行し歯が揺れるようになると、多くの方が「もう手遅れなのではないか」と感じてしまいがちです。しかし、歯周病 歯が揺れる状態にも段階があり、揺れの程度や歯を支えている骨がどこまで残っているかによって、その後の見通しは大きく異なります。

歯が揺れ始めたと感じたら、まず確認したいのは、揺れの原因がどこにあるのかということです。歯周病による骨の吸収が原因であることが多いものの、噛み合わせの負担や歯ぎしりなどが影響しているケースもあります。原因によって適切な対処法が異なるため、自己判断で「もう抜くしかない」と決めつけず、レントゲンなどの検査を通じて歯を支える骨の状態を正確に把握してもらうことが重要です。

早い段階で専門的な評価を受けることが、歯を残せる可能性を検討するための出発点となります。

抜歯を決める前に知っておきたい「歯を残せる可能性」

重度歯周病と診断された場合でも、すべてのケースで抜歯が唯一の選択肢というわけではありません。歯周基本治療や外科的な歯周治療、歯を支える組織の再生を促す治療など、状態によっては歯を残すための治療法を検討できる場合があります。

もちろん、歯を支える骨の吸収が著しく進行している、感染が広範囲に及んでいるといった状態では、抜歯が現実的な選択となることもありますが、その判断は精密な検査と診断を経て初めて行われるべきものです。

「抜歯するしかない」と言われた際にも、なぜその判断に至ったのか、他に選択肢はないのかを歯科医師に率直に質問することは、患者様として当然の権利です。納得できる説明を受けたうえで治療方針を決めていくことが、後悔の少ない選択につながります。

 

2.なぜ歯周病が進むと歯がグラグラするの?

歯を支えている「歯周組織」とは

歯は一本一本が独立して口の中に立っているように見えますが、実際には歯ぐき(歯肉)、歯を支える骨(歯槽骨)、そして歯根と歯槽骨をつなぐ歯根膜という組織が一体となって、歯をしっかりと支えています。これらをまとめて歯周組織と呼びます。

歯根膜は、噛んだときの力を吸収するクッションのような役割を果たしながら、歯を骨にしっかりと固定する働きも担っています。健康な歯周組織であれば、日常的に噛む力が加わっても歯はほとんど動かず、安定した状態を保つことができます。

しかし、歯周病によってこれらの組織に炎症が起こり、徐々に破壊が進んでいくと、歯を支える土台そのものが弱くなっていきます。歯周病 歯が揺れるという症状は、こうした土台の変化を反映したサインであり、歯そのものの問題というよりも、それを支える周囲の組織の状態を示していると言えます。

歯周病によって歯を支える骨が減少する仕組み

歯周病は、歯と歯ぐきの境目にたまった歯垢(プラーク)の中の細菌によって引き起こされる炎症性の疾患です。この炎症が歯ぐきだけにとどまっている段階では歯肉炎と呼ばれますが、炎症が進行して歯を支えている歯槽骨にまで及ぶと、歯周炎という状態になります。

歯周炎が進行すると、体の防御反応として骨を分解する働きが活発になり、歯を支えている骨が徐々に減少していきます。骨の量が減るということは、歯を固定している土台そのものが小さくなっていくことを意味するため、支えを失った歯は次第に動揺(グラグラする状態)を起こしやすくなります。

重度歯周病では、この骨の減少がかなり進んでいることが多く、進行の程度によっては、歯を支える土台の大部分が失われてしまっているケースもあります。

歯の揺れは「歯周病の進行度」を知る一つのサイン

歯の揺れの程度は、歯周病がどの程度進行しているかを判断するうえで、重要な手がかりの一つとなります。歯科医院では、専用の器具を使って歯を軽く動かし、その揺れ幅を評価する検査が行われることが一般的です。

わずかな揺れであれば比較的早期の段階であることが多い一方、指で触れただけで大きく動くような状態は、歯を支える骨がかなり失われている重度歯周病のサインである可能性があります。

ただし、揺れの程度だけで治療方針のすべてが決まるわけではなく、レントゲン検査による骨の残存量の確認や、炎症の範囲、噛み合わせの状態なども合わせて総合的に評価されます。

歯の揺れに気づいた際は、「もう手遅れかもしれない」と自己判断で諦めてしまう前に、専門的な検査を受けて現在の状態を正確に把握することが大切です。

 

3.「グラグラ=抜歯」とは限らない?歯を残せるかを左右する要素

歯の揺れ以外に確認するべきポイント

歯が揺れていると聞くと「もう抜くしかない」と考えてしまいがちですが、実際には揺れの程度だけで抜歯の是非が決まるわけではありません。歯を残せるかどうかを判断するためには、揺れの大きさに加えて、歯を支える骨の残存量、歯周ポケットの深さ、炎症の広がり方、噛み合わせへの負担のかかり方など、複数の要素を総合的に確認する必要があります。

例えば、揺れが比較的大きくても、炎症をコントロールし噛み合わせの負担を軽減することで、症状が落ち着き、歯を保存できるケースもあります。逆に、見た目の揺れが小さくても、骨の吸収が広範囲に進んでいる場合には、慎重な経過観察や治療が必要になることもあります。

「グラグラしているから抜歯」と単純に判断するのではなく、多角的な検査結果をもとに、歯を残せる可能性を丁寧に見極めていくことが重要です。

歯を支える骨がどの程度残っているか

歯を残せるかどうかを左右する最も重要な要素の一つが、歯を支えている歯槽骨がどの程度残っているかという点です。レントゲン検査によって、歯根の周囲にどれくらいの骨が残っているのか、骨の吸収が歯根のどの高さまで及んでいるのかを確認することができます。

歯根の先端近くまで骨が失われている重度歯周病の状態では、歯を支える土台が非常に少なくなっているため、保存が難しいと判断されることもあります。一方で、骨の吸収がまだ歯根の中間程度にとどまっている場合には、歯周治療によって炎症をコントロールし、これ以上の骨の減少を防ぐことで、歯を残せる可能性が残されているケースも少なくありません。

骨の残存量の評価は、治療方針を決めるうえで欠かせない客観的な指標となります。

歯周ポケットや炎症の状態から分かること

歯と歯ぐきの境目にできる溝である歯周ポケットの深さは、歯周病の進行度や炎症の活発さを知るための重要な指標です。ポケットが深いほど、歯周病菌が繁殖しやすい環境が整っており、炎症が慢性的に続いている可能性が高くなります。

また、ポケットからの出血や膿の有無は、現在進行中の炎症の活動性を示すサインでもあります。歯を残せるかどうかを検討する際には、こうした炎症の状態が治療によってコントロール可能かどうかも重要な判断材料となります。

炎症が強く残ったままの状態で無理に歯を保存しようとすると、かえって骨の吸収が進んでしまうこともあるため、まずは歯周基本治療によって炎症を抑え、その反応を見ながら、歯を残す治療を継続できるかどうかを慎重に判断していくことが一般的な流れです。

 

4.重度歯周病でも歯を残せる可能性を考えるには

歯周病の進行度を正確に把握することが第一歩

重度歯周病と診断された際、歯を残せる可能性を検討するためには、まず自分の歯周病がどの程度進行しているのかを正確に把握することが欠かせません。歯周病の進行度は、歯周ポケットの深さ、歯を支える骨の残存量、歯の揺れの程度、出血や膿の有無など、複数の検査項目を組み合わせて総合的に評価されます。

同じ「重度歯周病」という診断であっても、部分的に進行が進んでいる歯もあれば、比較的状態が保たれている歯もあり、歯によって状態が異なることも珍しくありません。「歯周病 歯が揺れる」という症状だけを見て一律に判断するのではなく、口腔内全体、そして一本一本の歯の状態を丁寧に検査してもらうことが、歯を残せるかどうかを考えるための土台となります。

まずは現状を正確に知ることから始めましょう。

「残せるか」だけでなく「残すことが適切か」も考える

歯を残せるかどうかを考える際には、「物理的に残すことが可能か」という視点に加えて、「その歯を残すことが、口腔内全体にとって適切かどうか」という視点も重要になります。

例えば、骨の吸収が著しく進み、歯を無理に残すことで周囲の健康な歯や骨にまで悪影響が及ぶ可能性がある場合、あるいは繰り返し炎症を起こし他の歯の治療の妨げになってしまう場合には、抜歯を選択したほうが、口腔内全体の長期的な健康を守るうえで適切と判断されることもあります。

「歯を抜きたくない」という気持ちは自然なものですが、その一本だけに注目するのではなく、口腔内全体のバランスや将来的な見通しまで含めて、歯科医師と一緒に総合的に検討していくことが、後悔の少ない選択につながります。

歯周病治療によって炎症をコントロールする考え方

重度歯周病であっても、まず基本となるのは、原因である歯周病菌による炎症を可能な限りコントロールしていくことです。歯垢や歯石を丁寧に除去する歯周基本治療によって、炎症の活動性を抑えることができれば、それ以上の骨の吸収を食い止め、現在残っている歯周組織を維持できる可能性があります。

場合によっては、外科的な処置によって歯周ポケットの奥深くの汚れを取り除いたり、失われた歯周組織の再生を促す治療を組み合わせたりすることも検討されます。

重度歯周病 抜歯という選択肢が視野に入っている状態であっても、こうした治療によって炎症が落ち着き、歯の動揺が軽減するケースもあるため、抜歯を決める前に、まずは炎症をコントロールする治療にどの程度反応するかを見極める期間を設けることが、多くの場合大切なプロセスとなります。

 

5.抜歯を検討するのはどんなケース?

歯を支える組織の状態から考える抜歯の判断

抜歯を検討するかどうかは、感情的な判断ではなく、歯を支える組織の客観的な状態をもとに慎重に見極められます。具体的には、レントゲン検査で確認できる歯槽骨の吸収の程度、歯周ポケットの深さ、炎症の広がり方などが重要な判断材料です。

歯根の周囲を取り囲む骨の大部分が失われ、歯を支える土台がほとんど残っていないような状態では、歯周治療を行っても十分な改善が見込みにくく、抜歯が現実的な選択肢として提示されることがあります。一方で、骨の吸収が部分的にとどまっている場合には、歯周基本治療などによって進行を食い止め、保存を目指せる可能性も残されています。

重度歯周病 抜歯という言葉だけを聞くと不安になりますが、実際の判断はこうした客観的な検査結果の積み重ねによって行われるものです。

強い揺れがある歯で確認したいこと

歯が大きく揺れている場合、まずその揺れが「どの方向にどの程度動くのか」を確認することが重要です。前後左右に大きく動く場合や、上下方向にも動きが見られる場合は、歯を支える骨の吸収がかなり進んでいる可能性が高く、保存が難しいケースであることが少なくありません。

また、揺れに加えて強い痛みや繰り返す腫れ、膿が出るといった症状を伴っている場合は、慢性的な炎症が進行しているサインとも考えられます。

歯周病 グラグラ 抜歯という流れに不安を感じる方も多いですが、揺れの程度や随伴する症状を総合的に評価したうえで、歯周治療によって改善が見込めるのか、あるいは保存が困難な段階に入っているのかを、専門的な視点から判断してもらうことが大切です。自己判断せず、検査結果に基づいた説明を受けるようにしましょう。

保存することがかえって負担になる場合もある

「歯を抜きたくない」という思いから、できる限り保存を望む方は多いですが、状態によっては、無理に歯を残すことがかえって口腔内全体の負担になってしまうケースもあります。

例えば、大きく揺れている歯をそのまま残すと、噛み合わせの際にその歯に過度な力がかかり続け、周囲の健康な歯や骨にまで悪影響を及ぼす可能性があります。また、慢性的な炎症を抱えた歯を保存し続けることで、細菌感染が周囲に広がり、他の歯の歯周病を悪化させてしまうリスクも考えられます。

こうした場合、抜歯によって炎症の原因を取り除くことが、結果として口腔内全体の健康を長く維持することにつながる場合があります。歯を残したいという気持ちは大切にしながらも、口腔内全体を見据えた視点から、歯科医師とともに冷静に判断していくことが望まれます。

 

6.「歯を残したい」ときに受けたい検査と診断

歯周ポケット検査で分かること

「歯を抜きたくない」という思いがある場合、まず受けておきたいのが歯周ポケット検査です。この検査では、専用の細い器具を歯と歯ぐきの境目に挿入し、ポケットの深さをミリ単位で測定します。健康な歯ぐきではポケットの深さは浅く保たれていますが、歯周病が進行するとポケットが深くなり、その中に歯周病菌が繁殖しやすい環境ができてしまいます。

ポケットの深さは、歯周病がどの程度進行しているかを把握するための基本的な指標であり、検査時の出血の有無と合わせて、現在炎症がどの程度活発に起こっているかを判断する材料にもなります。

歯を残せるかどうかを検討するうえで、歯周ポケット検査は最初に行われる基本的な検査の一つであり、この結果をもとに、その後の治療方針や検査の必要性が判断されていきます。

レントゲン検査で確認する骨の状態

歯周ポケット検査に加えて欠かせないのが、レントゲン検査による歯槽骨の状態の確認です。歯周病によって歯を支える骨がどの程度失われているかは、外から見ただけでは正確に把握することができないため、レントゲン画像を通じて骨の高さや吸収の広がり方を評価します。

歯根の周囲にどの程度骨が残っているかは、歯を残せる可能性を考えるうえで非常に重要な情報であり、重度歯周病 歯を残せるかどうかを判断する際の中心的な材料の一つとなります。

骨の吸収が歯根の先端近くまで進んでいる場合には保存が難しいと判断されることもありますが、吸収が部分的にとどまっている場合には、治療による改善の余地があると考えられることもあります。レントゲン検査は、こうした判断の根拠となる客観的なデータを提供してくれます。

必要に応じて画像検査を組み合わせる意味

ケースによっては、通常のレントゲン検査に加えて、CTなどのより詳細な画像検査が併用されることがあります。通常のレントゲン検査は平面的な情報であるのに対し、CT検査では骨の立体的な形状や、歯の周囲の骨がどの方向にどの程度失われているかを、より詳しく把握することができます。

特に、骨の吸収パターンが複雑な場合や、歯根の形状が特殊な場合、あるいは複数の歯にまたがって重度歯周病 抜歯の判断を検討する必要がある場合には、こうした詳細な画像検査が、より精度の高い診断につながります。

歯を残せる可能性を正確に見極めるためには、限られた情報だけで判断するのではなく、必要に応じて検査を組み合わせ、口腔内の状態を多角的に把握したうえで治療方針を検討していくことが望ましいと言えます。

 

7.歯を抜きたくないとき、歯科医院で確認したい5つのこと

現在の歯周病はどの程度まで進行しているのか

「歯を抜きたくない」という思いがあるときこそ、まず自分の歯周病が現在どの程度まで進行しているのかを、歯科医師に具体的に確認することが大切です。歯周ポケットの深さや歯を支える骨の残存量、炎症の範囲など、検査結果に基づいた現状を正確に把握することで、漠然とした不安を、具体的な見通しへと変えていくことができます。

「重度歯周病」という診断名だけを聞くと大きな不安を感じてしまいますが、同じ重度歯周病であっても、歯ごとに進行の程度は異なり、部位によって保存できる可能性に差があることも少なくありません。検査結果を見せてもらいながら、自分の口腔内のどの歯がどのような状態にあるのかを具体的に説明してもらうことが、今後の治療方針を考えるうえでの重要な出発点となります。

この歯を残す場合に考えられる治療は何か

現状を把握したうえで次に確認したいのが、その歯を残す場合に、どのような治療の選択肢が考えられるのかという点です。歯周基本治療による炎症のコントロールから、外科的な歯周治療、歯周組織の再生を促す治療まで、状態に応じてさまざまなアプローチが考えられますが、すべての治療がすべてのケースに適応できるわけではありません。

歯周病 グラグラ 抜歯という流れに不安を感じている場合こそ、「どのような治療であれば保存を目指せる可能性があるのか」「その治療にはどの程度の期間がかかるのか」を、具体的に質問してみることをおすすめします。

漠然と抜歯を勧められたと感じる場合でも、実際には保存に向けた治療の選択肢が示されていないだけかもしれないため、遠慮せずに確認することが大切です。

治療によって期待できることと注意点は何か

歯を残すための治療を検討する際には、その治療によってどの程度の改善が期待できるのか、そしてどのような注意点やリスクがあるのかについても、あわせて確認しておくことが重要です。歯周治療は、炎症を抑え、これ以上の骨の吸収を防ぐことを目的として行われますが、すでに失われた骨や組織を完全に元通りにするものではない場合も多く、治療後も継続的なメンテナンスが必要になることがほとんどです。

また、治療を行っても十分な改善が得られない可能性や、経過観察の中で最終的に抜歯が必要になる可能性についても、事前に説明を受けておくことで、治療への納得感が高まります。

良い面だけでなく、限界や注意点についても率直に説明してくれる歯科医師との対話を通じて、自分自身が納得できる治療方針を見つけていくことが大切です。当院への通院を検討される場合は、アクセスページもご参照ください。

 

8.「抜きたくない」という気持ちを治療方針に反映するために

希望を伝えたうえで治療の選択肢を一緒に整理する

「歯を抜きたくない」という気持ちは、治療方針を考えるうえで決して軽視されるべきものではありません。ただし、その思いを実際の治療計画に反映させるためには、まず自分の希望を歯科医師に率直に伝え、そのうえで実現可能な選択肢を一緒に整理していくプロセスが大切になります。

歯科医師は検査結果をもとに医学的な選択肢を提示しますが、それぞれの選択肢にどのようなメリットと注意点があるのか、患者様自身の生活や価値観に照らしてどれが適しているのかは、対話を重ねる中で見えてくるものです。

「なんとかして残したい」という思いをただ伝えるだけでなく、「どのような条件であれば保存を目指せるのか」を一緒に考えていく姿勢が、納得できる治療方針にたどり着くための鍵となります。当院の院長紹介ページでは、こうした対話を大切にする診療への考え方をご紹介しています。

歯を残すことだけを目的にしない治療計画

歯を残したいという気持ちが強いほど、「とにかく抜かないこと」が目的化してしまうこともありますが、治療方針を考える際には、歯を残すこと自体を最終目的にするのではなく、口腔内全体の長期的な健康や、日常生活における噛む機能の維持といった、より広い視点を持つことが大切です。

重度歯周病 歯を残せる可能性がある場合でも、その歯を保存するために多くの通院や処置が必要になり、他の歯の治療や日々のケアに十分な力を注げなくなってしまっては、本末転倒になりかねません。

歯科医師との対話の中で、その一本を残すことの意味やメリットだけでなく、治療にかかる負担や、口腔内全体への影響も含めて総合的に検討し、自分にとって納得できるバランスを見つけていくことが望まれます。

現在の状態と将来的なリスクを理解して選択する

治療方針を選ぶ際には、現在の歯の状態だけでなく、選択した治療を続けた場合に将来どのようなリスクが考えられるのかについても、理解したうえで判断することが重要です。

例えば、歯を保存する治療を選んだ場合、今後も定期的なメンテナンスや経過観察が必要になること、状態によっては将来的に抜歯が必要になる可能性が残ることなど、あらかじめ知っておくべき点は少なくありません。一方で抜歯を選んだ場合には、その後の歯を補う治療についても見通しを立てておく必要があります。

「歯周病 歯が揺れる」という現状に対してどのような選択をするにしても、目先の気持ちだけでなく、数年先を見据えた際にどちらがより納得できる選択なのかを、歯科医師からの説明をもとにじっくり考えることが、後悔の少ない意思決定につながります。

 

9.重度歯周病についてよくある疑問

歯がグラグラしていても痛みがなければ受診しなくていい?

歯周病は、初期から中等度の段階では自覚症状が乏しく、痛みを伴わないまま進行することが少なくありません。そのため、「痛みがないから大丈夫」と自己判断してしまう方もいらっしゃいますが、歯周病 歯が揺れるという状態は、すでに歯を支える骨の吸収がかなり進んでいるサインであることが多く、痛みの有無だけで受診の必要性を判断するのは危険です。

痛みがなくても、揺れが徐々に進行している場合、放置することでさらに骨の吸収が進み、保存の可能性が狭まってしまうこともあります。歯の揺れに気づいた段階で、痛みの有無にかかわらず早めに歯科医院を受診し、検査を受けて現在の状態を正確に把握することが、歯を残せる可能性を検討するうえで重要な行動になります。

歯周病で揺れている歯は治療で動かなくなる?

歯周病によって揺れている歯が、治療によってどの程度動かなくなるかは、揺れの原因や進行度によって異なります。歯周基本治療によって炎症をコントロールし、歯ぐきの腫れが引くことで、一時的に揺れが軽減するケースは少なくありません。

また、噛み合わせの調整や、複数の歯を固定する処置を組み合わせることで、揺れを軽減させ、日常生活での違和感を減らせる場合もあります。ただし、歯を支える骨の吸収が大きく進んでいる場合には、治療によって炎症は落ち着いても、揺れが完全になくなるとは限らず、経過観察を続けながら状態を維持していく方針がとられることもあります。

「治療すれば必ず揺れが止まる」と一概に言えるものではないため、自身の状態でどの程度の改善が見込めるかを、担当の歯科医師に確認しておくとよいでしょう。

グラグラする歯を自分で固定してもいい?

歯が揺れている状態を不安に感じ、市販の接着剤や器具などを使って自分で固定しようと考える方もいらっしゃいますが、これは避けるべき行為です。歯周病による揺れは、歯を支える骨や歯ぐきの炎症が原因となっているため、表面的に歯を固定しても炎症そのものが改善するわけではなく、むしろ汚れがたまりやすくなり炎症を悪化させてしまう可能性があります。

また、自己流の処置によって歯や周囲の組織を傷つけてしまうリスクも考えられます。歯を固定する処置は、歯科医院において、炎症の状態や噛み合わせを確認したうえで、適切な材料と方法を用いて行われるべきものです。

歯の揺れが気になる場合は、自己対処を試みる前に、まず歯科医院を受診し、専門的な視点から適切な対応を提案してもらうことが大切です。

 

10.歯がグラグラすると感じたら、抜歯を決める前に状態を確認しましょう

歯の揺れを放置せず、まず原因を調べることから

歯の揺れに気づいたとき、大きな不安からつい受診をためらってしまったり、逆に「もう抜くしかない」と諦めてしまったりすることがあります。しかし、どちらの対応も、正確な検査を経ないまま行われる判断であるという点で、後悔につながる可能性があります。

歯周病 歯が揺れるという症状の背景には、骨の吸収の程度や炎症の状態、噛み合わせの影響など、さまざまな要因が関係しており、その組み合わせによって今後の見通しは大きく異なります。放置している間にも骨の吸収が進行してしまう可能性があるため、揺れに気づいた段階で早めに歯科医院を受診し、レントゲンなどの検査を通じてまずは原因を正確に把握することが、その後の選択肢を広げるための第一歩となります。

重度歯周病では口腔内全体を見た治療計画が重要

重度歯周病と診断された場合、揺れている一本の歯だけに注目するのではなく、口腔内全体を見渡した治療計画を立てることが重要です。歯周病は特定の歯だけでなく、口腔内全体に広がっている炎症性の疾患であることが多く、一本の歯を保存するための処置に集中するあまり、他の歯の状態への配慮が不十分になってしまうと、口腔内全体としての健康を損なうリスクがあります。

また、抜歯や保存の判断も、その歯単体の状態だけでなく、噛み合わせ全体のバランスや、将来的な補綴治療の見通しまで含めて検討することで、より納得のいく治療方針にたどり着きやすくなります。重度歯周病 抜歯という選択を迫られていると感じる場合でも、まずは口腔内全体を俯瞰した診断を受けることが大切です。

歯を残せるかどうかは精密な診査・診断をもとに判断する

「この歯は残せるのか、それとも抜くしかないのか」という判断は、感覚や経験則だけで行われるものではなく、歯周ポケット検査やレントゲン検査、必要に応じたCTなどの画像検査といった精密な診査・診断の積み重ねによって、客観的に導き出されるべきものです。

重度歯周病 歯を残せる可能性があるかどうかは、こうした検査結果と、患者様自身の生活背景や希望を踏まえて、歯科医師とともに丁寧に検討していく必要があります。「歯を抜きたくない」という気持ちを大切にしながらも、感情だけで判断するのではなく、正確な情報をもとに考えることが、納得できる選択につながります。

不安な気持ちを一人で抱え込まず、まずは精密な検査を受けて現在の状態を知ることから始めてみましょう。他の患者様に向けたコラムもスタッフブログにて随時更新しております。

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痛みに配慮した優しい治療を追求する総合歯科医院
荒川区町屋駅徒歩1分の歯医者・歯科

監修:町屋メディウム歯科
所在地:東京都荒川区町屋1-1-9 メディカルセンターMedium町屋4F
電話番号:03-6807-6205

===監修者・医師紹介===

【院長】貞森 丈平

【経歴・所属】

  • 日本補綴学会 会員
  • 日本口腔インプラント学会 会員
  • CID club(Center of Implant Dentistry) 会員
  • 日本大学松戸歯学部有床義歯補綴学講座 非常勤医員
  • 歯科医師臨床研修指導医 非常勤医員

 

■この記事の監修者

貞森 丈平

経歴
  • 2012年 日本大学松戸歯学部卒業
  • 2013年 日本大学松戸歯学部臨床研修医修了
  • 2014年 日本大学松戸歯学部有床義歯補綴学講座 助手専任
  • 2016年〜 都内歯科医院にて勤務
  • 2019年 町屋メディウム歯科を開業
所属
  • 日本補綴学会 会員
  • 日本口腔インプラント学会 会員
  • CID club(Center of Implant Dentistry) 会員
  • 日本大学松戸歯学部有床義歯補綴学講座 非常勤医員
  • 歯科医師臨床研修指導医 非常勤医員

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